奇跡の海「オホーツク海」

 「オホーツク海」は奇跡の海と呼ばれています。
 はるか遠くシベリアの大河、アムール川の真水が大量に注ぎ込むことでオホーツク海は表層50メートルまでが塩分が薄いという独特の2重構造を有しています。 それ故に厳冬の冬には海水が凍結し、氷塊は「流氷」と呼ばれ、徐々に大きさを増し、約1000キロの旅の果てに北海道オホーツク沿岸にたどり着きます。
 流氷は流れてくる間にアイスアルジーという苔が付着し、プランクトンを呼び寄せ、プランクトンは小魚を、小魚は大型魚類を呼び集めることが知られています。また、冬は流氷のため強制的に禁漁となるため、獲りすぎによる枯渇を防ぐと共に、海のゆりかごとして水産資源を育ててもいるのです。
 さらに、地球環境観測上でも貴重な海といわれます。
 オホーツク地域の緯度は北緯43〜44度、世界地図の上ではフランスの南端マルセイユとほぼ同緯度なのです。
 想像してください。
 オホーツク地域では、春から秋にかけては、南国に負けないくらい次々と花が咲き誇り、真夏には30度を越える日がありながら、冬は生活地帯のすぐ目の前で流氷が見られるのです。
 「知床」が2005年7月に世界自然遺産に登録された理由も海との関わりがとても大きいのです。
 オホーツク海は、世界でも希な豊穣の海であると共に、流氷の最南限であり、地球環境、特に地球温暖化のシグナルとして世界中の科学者から注目される、まさに「奇跡の海」であり、それらの影響や恩恵を少なからず受けるオホーツク圏全体が「奇跡の地」なのです。