「ニポポの森」づくりに参加(網走市)

 博物館網走監獄では、東京農業大学と連携し、自然体験フィールド「ニポポの森」整備に着手しました。場所は、同博物館に隣接する約9万平方bの森で、地域参加協働型のプログラムとして進めています。この森は明治初期の開拓期に一度は伐採されていますが、長い年月をかけ再生してきており、今のまま守り育てることで、網走の歴史や文化、環境を考えさせる狙いもあります。プログラムは東京農業大学との連携で横浜道成教授(生物産業学部長)をはじめ、動植物や自然公園を研究する同大学教授陣の協力を得て、森の可能性や自然環境への負荷などを考慮しながら進めることになっています。 博物館網走監獄は、本年開館25周年を迎えたことから、この森づくりも記念事業の一環として行うもので、同館では「単なる自然公園の整備ではなく、開拓以前の森の再現や人と自然の共存の可能性を探るためのフィールド調査を市民との協働で進め、利用計画を策定、今後の施設整備の方向性を見つけたい」としています。 10月25・26日には、一般市民にも呼びかけ、森の可能性を探る2回目のワークショップが開かれ、調査後は意見交換が行われました。
 当連盟ではここ数年、オホーツクの魅力あふれる森を散策する「森林ウォーク」を体験観光の一つとして推奨しその定着を図っていますが、今回、網走でも観光客が多く訪れる施設に隣接した森で、気軽に「森林ウォーク」が楽しめる場所が整備されることは大変喜ばしいことで、観光サイドからも大きな期待を寄せるところです。

この周辺はかつて農家の畑だったこともあり、森の木々も一度伐採されているとのことで、樹齢は古くても70年ほどのようです。
 フィールド内では、かなり古そうな竪穴式住居跡のような窪地や、農家の防風林跡などがあり、時代の流れが学習できます。
参加した東京農大の生徒さんたちはガイド役の教授の説明を克明に記録、調査後のグループ発表は大変見事で感心しました。
頂上付近からは網走湖や湖畔農場などが木々の間から垣間見られることや落葉樹の四季の変化もあり、今後の有効活用に期待が持たれます。